ボーマン(Bowman)膜は角膜上皮の下の層、角膜実質層の上の層に存在する約10μmほどの極めて薄いコラーゲン繊維から形成される膜です。
角膜上皮のような再生能力は無く、一度傷つくと再生することはありません。
ボーマン膜の役割に関しては 角膜の強度を保ち保護するという働きのみで、医学的には取り除いても視覚的に害は無いとされています。
近視矯正手術であるPRKではボーマン膜を取り除き、エキシマレーザーを角膜実質層に照射し、視力の矯正を行います。 レーシックの手術ではフラップと言われる蓋を作るので、ボーマン膜も取り除くことなく温存されます。
● 角膜上皮層・・・
角膜上皮層は厚さ50μmで角膜の一番外側に在り、数層の上皮細胞から成り立っています。角膜上皮層の下層であるボーマン膜上部に存在する
基底部と呼ばれる部分で上皮細胞が作られ、徐々に上に押し上げられ、やがて脱落し涙によって洗い流されるという
代謝を繰り返しています。
● 角膜実質層・・・
角膜実質層はボーマン膜の下の層、デスメ層の上に存在し角膜を構成する5層の丁度真ん中にあります。
角膜実質層は角膜を形成する層の中では最も厚く(400〜500μm)、コラーゲン繊維が整然と並び層を構成しています。
● デスメ(Descemet)膜・・・
デスメ(Descemet)膜は角膜内皮細胞の基底膜であり角膜内皮細胞により生成され、角膜実質層の下層、角膜内皮層の上層に存在する無構造の膜です。
● 角膜内皮層・・・
角膜内皮層は角膜を構成する5層の内、最も下層に存在する厚さ5μmの層です。
内皮細胞は蜂の巣のようにびっしりと整然と並び、その数は片眼で25億個と言われ、再生能力がないので
一度傷つくと元通りに回復することはありません。
