視力とは?
適応現象である近視

▼  視力低下で最も一般的な原因である近視ですが、近視による視力低下はなぜ起こるのでしょうか? 現代社会において学校での勉強や会社でのデスクワーク、テレビやパソコンの使用など目を酷使する 場面が多々あります。

本やパソコンの画面で小さな文字を追うなど、目を酷使すると眼精疲労が起こります。この眼精疲労は近くのものを見るために 起こるので、目が疲れないように人間の体は近くのモノを見ることに適応しようとします。この適応現象には2通りあり、両者とも毛様体を緊張させないようにして 眼精疲労を防ごうとします。

近視の種類

▼  1つ目は屈折性近視と言い角膜や水晶体を厚くすることで凸レンズ効果が増し、毛様体を緊張させ水晶体を厚くすることなくピントをあわせることができるようになります。

2つ目は軸性近視と言い網膜が後ろに伸び眼球自体が長くなることで、毛様体を緊張させ水晶体を厚くすること無く網膜の手前にピントを合わせることができるようになります。

軸性近視は遺伝的要素が強く、眼球自体が正視眼より引き伸ばされているので、網膜が薄く網膜剥離を起こしやすいとも言われています。 このように近視は現代社会の生活の必要に迫られ、人間の身体が適応した結果と言う事もできそうです。

以上は一般的に語られる近視の原因ですが近視は遺伝的要素が強く、近視に関連する遺伝子も見つかり専門家の間では遺伝説が有力です。近視の原因は遺伝説、環境説、栄養説と諸説あり様々な原因が複合的に関係しているようです。

近視ではない仮性近視

▼  仮性近視は偽近視や調節緊張性近視とも呼ばれ、試験前などに勉強をし過ぎたり、テレビやパソコンの画面を 長時間見るなどすると、毛様体の緊張状態が続き水晶体が厚くなったままになり一時的に近視の状態に なることを言います。

この偽近視は医学的に近視ではなく、近視とは区別されます。 仮性近視になってしまった場合は、目を休めたり遠くを見るなどすると元に戻ります。 仮性近視は大人になると毛様体の緊張が続きにくくなるので、なりづらくなると言われています。